口腔がん検診
- 口の中の粘膜の一部が白または赤くなっている
- 口の中に「しこり」や「腫れ」がある
- 口内炎や2週間経っても治らない傷がある
- 口の中の出血が続いている
- 入れ歯が合わず、痛いので違和感がある
- 頬や舌を動かして話すことが困難
- 口の中が痛いところがある
- 首の周りのリンパ節が腫れている
- 舌などの痺れやピリピリ感がある
- 食べ物を飲み込みにくくなる
- 禁煙
- お酒をやめる
- 虫歯や歯周病を予防するために、口の中を清潔にすること
- 入れ歯や歯並びを整える
日本人の死亡原因の1位は「がん」、3人に1人が経験すると言われています。
口腔がん(咽頭含む)は、その中でも46.1%(10位)と高い死亡率で、毎年約7,000人の方が亡くなられています。
しかし、「口の中にもがんができるの?」と驚かれる方もいらっしゃるほど、認知度が低いのが現状です。
口内炎と思われるものが、2週間以上経ってもなかなか症状が治らない場合は、口腔がんの可能性があります。
他のがんと同じで、早期発見がとても大切です。
もしかして口腔がんかも?と思ったら
なかなか治らない口内炎など、口の中に気になるものはありませんか?
2週間以上経っても症状が治まらない場合は、口腔がんかもしれません。
口腔がんの患者数は年々増加しています。
口腔がんは早期発見が重要ですが、定期的に歯科医院を受診することがまだ一般的でないため、早期発見・早期治療が難しいのが現状です。
異常がないか、定期的にチェックしましょう。
当院では、口腔がんの早期発見のため、特殊な光学機器を使用して調べたり、疑われる粘膜の細胞診査も行っています。
口腔がんとは
口の中を口腔といい、口腔がんは口の中に発生する「がん」の総称です。
がんは、歯以外の口の中のどの部分にも発生する可能性があります。 発症する場所によって、舌がん、歯肉がん、口唇がん、口底がん、口蓋がんなどがあります。
舌癌は口腔癌の中で最も多い(約60%)タイプです。
口腔癌になったらでる症状
・話すことが難しくなる
・食べにくい
・顔が変形する
私たちの日常生活にも大きな影響を及ぼすため、口腔がんは早期発見が大切です
口腔がん、咽頭がんの患者数は年々増加しています。
自宅で定期的に歯科医院を受診することはまだ一般的ではなく、早期発見・早期治療が難しいのが現状です。
まずは毎日のセルフチェックを行い、半年に一度は歯科医院で舌や口の中の粘膜の状態をチェックしてもらいましょう。
羽田歯科医院では、定期検診の時必ずこの口腔がん検査も行います。
当然のことながら、ステージが早ければ早いほど生存率は高くなります。
口腔がんは早期発見・早期治療が重要です。
家庭でできる鏡をつかったチェック
明るい光の下で、鏡を使って定期的にチェックしましょう
口腔癌のリスクを低減するために
口腔がんの予防と早期発見のためには、定期的な歯科医院の受診が大切なのです
もし、問題があると思われる場合は、すぐに当院までご連絡ください。
当院の口腔がん検診
口腔内観察装置「オーラルック」
がんをできるだけ正確にスクリーニングするために、口腔蛍光観察装置「オーラルックORALOOK」を導入しています。
口に直接触れることなく、口腔がんが疑われる粘膜に青い光を当てて写真を撮る検査で、痛みや不快感はありません。
青い光で患者さんの口の中を撮影し、その画像を東京歯科大学の口腔外科に送ります。早ければその日に診断結果がわかります。
口腔がん検診は、各地区歯科医師会、保健所等で開催されることもありますが、不定期で気になった時に直ぐ、また定期的に見てもらうことは、なかなか難しいです。
気になった時、そして1年に1回から2回は定期的な口腔がん検診を受診されることをお勧めいたします。
画像は、6ヶ月に1回検診を受けられる患者さんの舌の粘膜に、口内炎ではない、白っぽい粘膜の変化です。
オーラルックで撮影記録し、横浜市大病院・口腔外科へ紹介させていただきました。
結果は、口腔外科からの紹介患者報告書にも書かれていますように、舌がんでした。
口腔外科で、「かかりつけ歯科医院で、よく早期発見できましたね、本当に良かったですよ。」と言われたそうです。
かかりつけ歯科医のいらっしゃる患者さんには、口腔粘膜の病気だけを重点的に調べる、口腔がん検診も実施していますので、お問い合わせいただければ、と思います。
検診費用:3,300円(税込)(約15分)
追加検査・細胞診:5,500円(税込)
口腔がんについて、詳しい情報は下記のアドレスから
口腔がん撲滅委員会
24時間以内に専門医が回答「オーラルナビシステム」
オーラルナビシステムは問診内容と口腔内写真を口腔がんに強い歯科・口腔外科に送信すると、原則24時間以内に専門医から検査結果や治療に関するアドバイスを受けられるシステムです。
少しでも口内に問題があると感じたら、ご来院ください。
患者さんの口腔粘膜に異常を感じたら、口腔外科に相談することが、患者さんを口腔がんから守るための第一歩です。
しかし、すぐに受診できる地域の病院がない場合や、「がん」であるかどうかわからない場合、ガンなのに適切な治療がすぐに受けれずに手遅れになってしまう場合も。
わずかな躊躇が、急速に進行する口腔癌の患者さんを死に至らしめることもあるのです。
オーラルナビシステムは原則24時間以内に専門家が対応
オーラルナビシステムは、何か口腔内に問題があると感じたら、迷わずまず専門医に相談できるシステムです。
この症状は癌の可能性があるのか?
癌の可能性は低いからしばらくは経過を見た方がいいのか?
すぐにでも病院に行くべきなのか?
など、口腔粘膜の検査や口腔がん検診で異常を感じた際に、患者さんの問診結果や口腔内の写真を送信し、口腔外科学会認定の専門医が対応することが可能です。
口腔がん検診の基本的な流れ
1.問診票の記入
口腔がんはいくつかの原因が重なり合う事が多いです。
あなたのライフスタイルを記入してください。
2.診察、触診、写真撮影
お口の中に異常がないかを目視で確認します。また、ゴム手袋をした指で触って、しこりやこぶがないか確認します。
異常疑わしいところが見つかったら、口の中の状態をオーラルルックで写真に撮ります。
撮影した写真をすぐにオーラルナビシステムにより東京歯科大学の口腔外科医に送り、診断してもらいます。
24時間以内に回答をいただき、患者さまにお電話で結果をお伝えします。
+細胞診査
異常があった場合
横浜市立大学病院口腔外科へ紹介させていただきます。
問題がない場合
少なくとも年1回の口腔がん検診・口腔内検査を継続して受けましょう